どのように橋を架けるかを 考え続ける仕事。

PROFILE

2014年入社
(工学部都市工学科卒)

仕事のスケールに惹かれて入社。
2年間の現場経験が今の土台に。

大学時代の構造力学の授業で複数の三角形を組み合わせてつくるトラス構造の話を聞き、橋梁に興味を覚えました。その後、別の授業で海外の建設プロジェクトに関する講演を聞いた際、偶然、当社の大学OBが登壇されており、香港での長大橋建設の話をされていたのです。スーパーゼネコンの存在は知っていましたが、「橋梁を専門にしているメーカーもあるのか」と驚き、同時に海外の国家プロジェクトに携わっているという仕事のスケールの大きさに惹かれました。横河ブリッジに入社後、最初の2年間は施工管理業務に従事。首都圏の高速道路や国道の橋梁架設を中心に4つほど現場を経験しました。自分の父親と同世代の職人さんたちに作業手順を指示し、計画通りに工事を進めていく仕事でしたが、職人さんたちとの毎日のコミュニケーションも楽しかったですし、何より、橋梁が少しずつ出来上がっていく姿を間近で見ることができたのは本当に良かった。3年目からは本社に移り、計画を立てる側に回りましたが、入社後の2年間の現場経験が非常に役立っています。

橋を架けるための黒子として、
あらゆる事態を想定しておく。

現在の業務を一言で伝えるなら、「どのように橋を架けるかを考え続ける仕事」です。橋を架けるための工法は、その橋の橋梁形式や立地条件によって様々な種類があり、その都度、最も安全かつ経済的な工法や設備を選択する必要があります。具体的には、横河ブリッジで工事を受注すると、まず設計部門で照査が行われ、実際に橋桁を製作するための図面が起こされます。それと同時に、私たち計画部門は部材をクレーンで吊りあげるための金具をはじめ、工事に必要な小物類の設計を行います。さらに、工法によっては完成時には力の作用しないはずの断面に一時的な大きな力が作用することもあるため、架設中に強度不足を起こして倒壊しないよう、部材の補強検討を行います。それ以外にも架設方法や施工フローの検討、仮設備の設計などを行い、最終的に「施工計画書」という工事の説明書のようなものにまとめます。工事が始まってからは、現場からの問い合せの対応窓口となり、条件が変更になった場合の再検討など、バックアップを行います。まさに、橋を架けるための黒子です。また、日頃から心がけているのは、常に先を読んで考えるということ。たとえば、橋を架けるための仮設備は、当然、工事が終われば解体しなければなりません。その際、解体しやすさをどこまで考えていたかという違いが、現場の作業に大きな影響を与えます。優秀な職人さんのおかげで事なきを得ることも少なくありませんが、やはり計画段階での検討が重要です。そうして様々な苦労を乗り越え、自分が携わった橋が完成した時は感動して思わず泣きそうになりますね。開通日には必ず車で通過。こうした経験ができるのは橋の仕事の特権だと思います。

「この会社なら架けられない橋はない」
と感じることができる。

新入社員研修時代に先輩から教わった「知っている人を知っていることが大事」という言葉が印象に残っています。一人の知識や経験には限界があっても、企業という集団の中にはそれぞれ異なる得意分野を持った人が多くいる。とくに、橋梁のトップを走り、歴史もある横河ブリッジには、溶接に詳しい人、計算に強い人、特殊な工法を経験してきた人など、ありとあらゆる橋のプロフェッショナルが在籍しています。こうした人たちの存在を知り、日頃からつながっておくことで、より良い仕事をすることができる。実際、過去の実績や先輩たちの持つ知識や技術を見ていると、この会社なら架けられない橋はないと感じることができます。