ジョイントベンチャーからの
相談、受注
今井
今回のプロジェクトは、大手ゼネコンのジョイントベンチャーからの相談という形で始まりました。営業としては、過去に似た工事実績もあったので、ウェルカムな案件だなと(笑)。技術者チームと連携して、より詳しいニーズのヒアリングや現地調査を行い、どんなイメージのものが提案できるか、さっそく作戦を練り始めました。
関口
近い工事実績はありましたが、ここまで大規模の鋼製構造物のプロジェクトは初めての試みでした。しかも、工期を早めるための工事だったこともあり、提案までの検討期間もさほど取ることができず…。加えて、工事現場の上に鉄道が走っていたため、技術マネジメントを担当する者からすると、受注前からシビアな工事になるだろうなということは予測できました。
小山
今回の構造物は大きさもさることながら、構造自体も複雑でした。鋼の板を溶接して鋼製セグメントと呼ばれる部材をまず製作し、さらにそれらを組み立てることで巨大な鋼製構造物をつくりあげていくのですが、最初はどう溶接し、どう組み立てればうまくいくかといったイメージがほとんどついていませんでした。
今井
たしかに、非常に技術力が問われる難工事で、会社全体で受け止める必要がありましたね。営業としては、お客様と十分に会話し、技術者チームの理解を得ながらプロジェクトを遂行させていくことを心がけました。