よりプロとプロの 仕事ができる 環境を目指して。

PROFILE

2006年入社
(工業高等専門学校建築学科卒)

工場-設計-工場の異動によって、
仕事の視野が広がっていく。

祖父が大工だったこともあり、自然と建築の仕事に興味を持つようになりました。横河の名前は、工業高等専門学校の学科長に紹介されて初めて知りました。調べてみると、100年以上の歴史があり、横河システム建築の実績にはドーム球場や巨大スタジアムの名前も。ここだったら、いつか大きな建築物にも挑戦できるのではと思いながら入社しました。入社後の最初の配属は、今と同じ千葉県袖ケ浦市の千葉工場。ただし、今思えば、当時の私はシステム建築の中の小さな点の、より細かい点しか見えていなかったなと思います。その後、本社に異動となり、設計業務を担当。設計図面の審査や部品を製作するための図面の書き起こしなどを行う中で、システム建物全体のことが少しずつ把握できるようになっていきました。そして、再び袖ヶ浦の工場へ。現在は生産第一課の主任として、工場で建物の鉄骨(梁・柱)を製作している職人さんたちの工程表を作成し、工場各工程の進捗管理や状況に応じた調整業務を行っています。

日々様々なことが起こる、
工場の進捗を管理している。

システム建築の梁や柱に用いられる部材は、一枚の大きな鋼板から部材のもととなるパーツを職人さんが切り出し、溶接によって一つひとつ組み立てていかなければなりません。工場で生産される部材の総量は「t(トン)」で表されるのですが、千葉工場では毎週およそ20物件分で2千t。この夏は月1万tの生産量を目標に進めていました。当然、製作日数はどうしてもシビアなものになり、想定通りに作業が進まないことも…。だからこそ、私たちがこまめに進捗を確認し、工程表を修正していく必要があります。にも拘わらず、私はある時まで「工場に足を運ばず、事務所にいても工程表通りに作業が進むのが理想の形」と思っているところがありました。結果、出荷前日まで部材が完成していなかったことに気づけなかったことがあり…。最終的には、工場の職人さんたちの頑張りで事なきを得たのですが、大きなトラブルにつながりかねない失敗でした。この時、改めて「工場は動いている」「すべては現場で起こっている」とこの仕事と向き合う意識が変わりましたね。

誇りを持って働く職人さんたちの
思いに応えたい。

横河システム建築の技術力の高さは、工場で働く職人さんたちの技術力の高さでもあります。脈々と技術を受け継ぐ職人さんたちは、自分たちの仕事に誇りを持って働いていますし、男気もあります。組織としては異なる組織に属することになりますが、私たちと共に全員でひとつの目標に向かってまとまり、時には工場から工夫や提案をしてくれることも。だからこそ、私たちも常に本気で応えなければなりません。ただ、そうやってプロとプロの仕事が成立した時は本当にうれしいですね。さらに、工場の職人さんたちと仕事が終わって飲みに行くと、それぞれが仕事に対する熱い思いを語ってくれます。この職場は本当に、みんなで一緒にものづくりをしているという実感がありますね。機械・電気系の学生だったら、きっと、工場を見たら「働いてみたい」と感じてくれると思います。私は他社を経験したわけではありませんが、この職場で働いた経験は必ず人生の財産になるはずです。だまされたと思って入社してほしいと思います。