CROSS TALK

情報系出身 土木系出身 マネージャー

  • 本郷 耕助
    技術部(情報系出身)

    入社4年目。コンピュータ理工学科卒業。これまでに設計・製図システムから業務支援システムまで幅広い製品の開発に携わる。

  • 蔵本 直弥
    技術部(土木系出身)

    入社3年目。理工学研究科生産環境工学専攻修了。入社以来、技術部第一課に所属し、設計システム(APOLLO)の開発に携わる。

  • 薗田 優
    営業部長

    1991年入社。土木工学科を卒業。システム開発の現場からスタートし、商品企画室長などを経て、2016年より営業部長に。

  • 三橋 政光
    技術部長

    1995年入社。学生時代は建築を専攻。入社後、様々なシステムの開発・営業・管理を経験し、現在に至る。

「橋とソフトウェアの両方できる社を探して」(蔵本) 「橋とソフトウェアの両方できる社を探して」(蔵本)

最初に。若手のお二人がこの会社を志望したきっかけは?

本郷:
コンピュータ系の学部だったこともあり、最初はIT系の企業を探していました。横河技術情報のことは、同じ時期に就職活動をしていた研究室の大学院生から紹介されて知りました。橋をつくるソフトがあるということ自体に驚き、調べてみると業界1位。「ここなら社会に大きく貢献する仕事ができる」と思い、徐々にIT系の企業から興味が移っていきました。
蔵本:
私の場合、もともと家の建築に興味があって高専に進んだのですが、製図が苦手で…。そんな時、橋の設計を学ぶ機会があって、設計自体も面白かったし、製図もCADだったので「これはいいかも!」と思ったんです(笑)。あと、大学院の研究室でソフトウェアをちょっといじって楽しくて、「橋とソフトウェアの両方できる会社はないかな?」と欲張って探して、この会社を見つけました。

入社を決めるまでに、迷ったり、不安に感じることはありませんでしたか?

本郷:
他社と迷うことはほとんどありませんでしたが、橋に関する知識がまったくなかったので、その点は不安でしたね。
蔵本:
私も第一志望だったので迷いはなかったですね。ただ、ITの知識やスキルがそれほど高いわけではなかったので多少不安でした。

マネージャーお二人は今のお話を聞いて、どのように感じましたか?

三橋:
大学の研究内容がそのまま業務に直結している人は少ないと思うので、橋やITに関する知識が乏しいからと心配する必要はありません。ただ、蔵本くんのように「CADだと楽できるかも」といった発想を持っている人は向いていると思います。システム化って結局、面倒な作業をいかに効率よくするかということですからね。
薗田:
専門知識は会社に入って学べばいいと思います。基本的にみんな、仕事のスタートはゼロから。実際、営業部には土木・建築の知識もITの知識もまったくなかった文系出身の社員もいますが、今ではお客様先でヒアリングしたり、提案したり。しっかりと専門知識を身につけて活躍しています。

「入社後すぐの橋桁づくりの研修が大きかった」(本郷) 「入社後すぐの橋桁づくりの研修が大きかった」(本郷)

入社後、若手のお二人はそれぞれの知識不足に対する不安を、どのように払拭されていったんですか?

本郷:
入社後すぐのグループ全体での研修は大きかったですね。途中、5メートルくらいの橋桁をつくる実習があるんですが、みんなで図面を見ながら鋼鉄の板に線を描き、バーナーで切断し、溶接も自分たちで行いました。すべての作業が初めてでしたが、実際に一通りの流れを経験し、小さいながらも橋桁が完成した時は漠然とした橋づくりへの不安はなくなっていましたね。
蔵本:
確かに、あの研修は良かったですね。建築系や土木系の学生でも、あそこまでの経験は学校ではできないし。あと私の入社した年は、全体研修の後に横河技術情報の社員だけ2〜3週間のプログラミング研修を受けたんですが、そこで基礎的なことを学べたのも大きかった。とくに、一緒に入社した同期が情報系の出身だったこともあり、わからないところはすぐ聞くことできました。プログラミングへの不安も徐々に消えていきましたね。

マネージャーのお二人は、1年目の研修では若手社員にどんなことを学んでほしいといった希望はありますか?

三橋:
やっぱり、「カタチになる」ということを体感しておくのは重要だと思います。私たちの仕事自体はパソコン上で行いますが、自分たちの開発したソフトを使って橋が架かるわけですよ。カタチになるというのは、横河ブリッジホールディングスグループで働く大きな醍醐味の一つ。その喜びを最初に感じておくのは大切だと思いますね。
薗田:
橋ができるまでのプロセスを勉強できる点も魅力です。たとえば、普段の仕事で工場に行くことはほとんどないですが、工場のシステムはうちで開発していますからね。その現場を見ていると見ていないのでは、仕事の質が大きく変わります。

横河技術情報がつくったシステムを使うのは、同じグループの人たちですものね。 研修中にシステムを使う側の人たちを知れるのもいいですね?

本郷:
はい。今でも同期から「これはどう使うの?」とか「こういうことはできない?」とか連絡がちょくちょく入りますからね(笑)。研修はそういった同期の絆を深めるためにも役立っていますね。

ちなみに、研修後の教育はどうなっているんですか? 橋とITの両方の知識を身につけるのは大変だと思うのですが…。

薗田:
そこは、コツコツですかね(笑)。わからないことは先輩に聞く、上司に教わる。あと、蔵本くんのように同期と教え合うのも良いと思います。なんでもコミュニケーションを取りながら、覚えていかないとね。

「日本の鋼鉄製の橋の半分以上に関わっている!?」(薗田) 「日本の鋼鉄製の橋の半分以上に関わっている!?」(薗田)

では、橋とITの両方に関わる横河技術情報ならではの仕事の面白さについて。 今度はマネージャーのお二人から先に教えてもらえますか?

三橋:
やはり、橋という大きな社会インフラに関われるところですかね。とくに、横河ブリッジは業界トップの橋梁メーカーです。その分、自分たちの関わる橋の数も多くなりますからね。
薗田:
そういう意味では、横河技術情報の社員が一番多くの橋に関わっているかもしれませんね(笑)。さらに言えば、うちの製品はグループ以外の橋梁メーカーにも使っていただいているので、日本の鋼鉄製の橋の半分以上は横河技術情報が関わっているということになりますかね。

どうして、横河技術情報のソフトウェアはそこまで高い市場シェアを占めているんですか?

蔵本:
たとえば、設計ソフトなら、さまざまな設計方法に対応している点が強みかもしれません。日頃から「こういう設計があるんだけど、対応してないの?」とグループ内外の設計部門から尋ねられることで、必要な情報を収集し、対応するものを開発していきますからね。どんどん製品が進化していきます。
本郷:
この好循環を回し続けていくことが大切だと思います。逆に、その期待を裏切ると大変なことになる。自分たちの開発したソフトにミスがあると、たくさんの橋に影響を与えることになりますからね。プレッシャーを感じることもありますが、責任ある仕事はやりがいも大きくなります。

ちなみに、ITの側面から面白さを挙げるとすると…?

薗田:
IT分野の進化はそれこそめざましいですよね。AIやIoT、AR、VRなど、次々と新しい技術が生まれていく中で、私たちも日頃からキャッチアップしておく必要があると思います。とくに、今の若手やこれから入社してくる人たちには、「こんな面白そうな技術を見つけてきたんですけど…」と、ぜひ、積極的に勉強し、新しいことに挑戦してもらいたいですよね。
三橋:
国自体も「建設作業にもっとITを活用しよう」と “i-Construction”という旗印を掲げていますしね。ITに詳しい若い人が活躍する機会は今後ますます増えると思います。

「コミュニケーションが取れる人と仕事をしたい」(三橋) 「コミュニケーションが取れる人と仕事をしたい」(三橋)

次の質問ですが、若手のお二人に。この会社に入って、どういう部分が成長したと思いますか? また、今後の目標に関して教えてください。

蔵本:
入社して3年。橋梁設計の知識とプログラミング技術はやはり身につきましたね。1年目は「スティフナーって何?」というレベルだったので。あ、ちなみに、スティフナーは補剛材です。そういう用語もすんなり出てくるようになりました(笑)。せっかく大学で土木も勉強してきたので、技術士資格を取って、上司の方々の設計の議論にももっと付いていけるレベルに早くなりたいですね。
本郷:
私は、入社後の4年間でじつにいろいろな部署を経験させてもらいました。そういう意味では、どこかに特化して深く掘っていくというよりは、様々なものを吸収しながら視野をどんどん広げている状態だと思います。今後は、プロジェクトの責任者となり、全体の取りまとめを行えるような人材になりたいです。
薗田:
二人とも入社までの経歴も会社に入ってからの経験も違うので、一概には言えませんが、日々いろいろなことを学んでほしいという思いがありますね。本郷くんはこの年次にしては様々な部署を経験していますが、ぜひ、その経験を生かして、どの場所でも活躍できる人材に育ってほしいと思います。
三橋:
そうですね。蔵本くんに関しては、入社当時から先輩社員を捕まえては「これ、違うんじゃないですか?」といった感じに自分の意見もズバズバ言えるタイプだったので、そういう積極性は今後も伸ばし続けてほしいですね。

では、最後に一言ずつ。どんな後輩に入社してきてほしいですか? 学生へのメッセージとともに教えてください。

本郷:
この会社は、わからないことを「わからない」と言える素直さがある人が向いていると思います。誰でも最初は初心者なので、恥ずかしがらずに何でも聞いてください。
蔵本:
勉強意欲がある人、整理整頓ができる人に来てほしい!一緒に勉強しましょう。
三橋:
うちの仕事は何をやるにしてもお客様を相手にするわけなので、相手の表情や温度を確認しながらコミュニケーションが取れる人と仕事がしたいですね。
薗田:
確かに。仕事って最初からできる人はいないですし、とくにこの会社は学ぶことも多いので、日々のコミュニケーションは重要です。「教えてください」と気軽に言える雰囲気は、私たちがつくりますので、ぜひ、あまり心配しすぎずに飛び込んできてほしいと思います。