DISCUSSION

今回、横河ブリッジホールディングスグループの各社で働く2016年入社の同期4人が久しぶりに集結。
仕事内容から育成環境、社風など、それぞれの会社での違いやグループとしての共通点について語り合ってもらいました。

  • 横河ブリッジ
    土屋 羊平
    設計部
  • 横河NSエンジニアリング
    佐藤 夏実
    設計部
  • 横河システム建築
    山田 美喜子
    設計部
  • 横河技術情報
    蔵本 直弥
    技術部

なぜ、横河ブリッジ
ホールディングスグループへ?

最初に。横河に興味を持ったきっかけは?
土屋
研究室のOBに横河ブリッジの先輩社員がいて、共同研究のためによく研究室に足を運んでいました。その先輩の話を聞いていくうちに、「業界最大手だし、楽しそうに働いているし、一緒に働きたいなあ」と志望度が高まっていきました。
山田
私は建築学科だったのですが、担任の先生から「こういう会社があるよ」と紹介されたのがきっかけ。住宅とは違う、スケールの大きな仕事に関われそうだと思い、興味が湧いてきました。
佐藤
私はもう3回生(3年生)の時には、「横河ブリッジに入りたい」と思っていました。長大橋への憧れがあり、鉄鋼の橋梁メーカーで業界トップの企業に入社したかった。
蔵本
じつは、僕はこの会社を2回受けていて…。
一同
えっ。
蔵本
大学の時に一度受けて落ちて、大学院の時はここ一本に絞って再び挑戦しました。最初は橋梁の設計をやりたかったのですが、大学院でソフトウェアにも興味が出てきて、グループ全社にエントリーしたら、横河技術情報に決まりました。
ちなみに、この会社の説明会や選考の印象は?
土屋
人事の方の対応がとても丁寧で、優しかったことは印象に残っていますね。
佐藤
わかる。学生の顔と名前もしっかり覚えてくれていて。面接する人もすごく話しやすい雰囲気でしたよね?私の時はいきなり、「好きな橋は何?」って聞かれて。「レインボーブリッジと勝鬨橋です」って答えたら、「僕はね、白鳥大橋もいいと思うよ。やっぱり溶接が綺麗だし…」と橋トークで盛り上がりました(笑)。
蔵本
面接というより、面談という雰囲気。会社の説明と志望動機を聞かれて、あとは雑談でしたね。
山田
私の場合、会社の説明はほとんどなく、学校生活の話を掘り下げて聞かれたかな。
佐藤
人によって、それぞれ違うんだね。ともかく、同期も含めて、この会社はすごく話しやすいタイプの人が多いよね。

入社1年目は
どんな風にスタートするの?

横河ブリッジホールディングスグループでは入社直後に同期全員が参加する2ヶ月くらいの研修があると聞いたのですが…?
土屋
始めは、全員一緒に会社の概要や橋梁の一般知識について学びます。技術系の班は設計演習、工場実習、現場実習の研修を受けました。
蔵本
それぞれのチームで、5メートルくらいの橋桁をつくる実習は、やっぱり印象に残っているよね?
佐藤
図面を渡されて、「この通りに作りなさい」という実習だよね。図面の読み取りも大変だったけど、鉄板の切断や溶接も自分たちで行わなければいけなかったしね。
山田
私、溶接をめっちゃ褒められた(笑)。「設計より、溶接工になったほうがいいんじゃない?」って。
蔵本
初めてつくった割には意外とボルトも入るもんだなと思ったな。
土屋
えっ、うちのチームは入らなかった。結構、無理やりねじ込んだよ(笑)。
蔵本
おかしいな(笑)。でも、約2ヶ月間の研修は昼も夜もずっと一緒に過ごすので、同期の仲は相当に良くなると思います。研修の最終日は、別れが惜しくて泣く同期もいたよね。
その後、各社に配属された後は、どんな感じに過ごすんですか?
山田
横河システム建築は、そこからまた2週間くらいの全体研修があって、今度はシステム建築について一から学びます。その後、仮配属で部署ごとに分かれて、2ヶ月ほどの教育スケジュールを終えて、実務に入ります。
土屋
横河ブリッジの設計も、最初の1ヶ月半くらいは研修です。お盆明けくらいから実務だったかな。
佐藤
横河NSエンジニアリングの設計は、とにかく習うより慣れろ。いきなり実務を振られて、「必要なタイミングで、都度教えていく」方針でした。
蔵本
横河技術情報も同じ。配属初日から実務でした。みんなと違って、ソフトウェアの開発なので、ソースを見て覚えるといった感じでしたね。
配属された部署の様子や雰囲気とかって覚えてますか?
土屋
設計部門だからでしょうが、静かだなと思いましたね。
佐藤
うちは結構、騒がしいほうかも。電話の声も聞こえるし、他部署の人もよく話しかけてくる。そもそも話好きの関西出身の社員が多いので、東京のフロアにいても関西弁が飛び交い賑やかです。その点、横河ブリッジは、黙々と業務をしているイメージがあります。
土屋
周囲からはそう見えるのか(笑)。横河技術情報は?
蔵本
静かな時もあるし、賑やかな時もある。形式ばった教育はしてくれないけど、仕事のことも、それ以外のことも気軽に話すことができる雰囲気がありますね。
山田
システム建築は部署によって雰囲気が違うかもしれません。私のいる設計は静かだけど、お客様や工場とやりとりする部署はいつも慌ただしい雰囲気。最初の頃はその雰囲気のギャップに驚きました。

1年目の仕事、1年目の失敗は?

1年目はどんな仕事を任されるんですか?また、印象に残っている失敗やそこから学んだことなどはありますか?
佐藤
1年目から自分の担当する橋を渡されて、「払い込みのチェックをしてほしい」と頼まれたのですが、“払い込み”がよくわからない。何度か先輩に説明してもらったのですが十分に理解できず、自分なりの理解のまま進めてしまったんです。そうしたら、次の工程で私のチェックが間違っていたことが発覚。「まあ、なんとかなるだろう」で事を進めては絶対にいけないということを、1年目から教えられましたね。
土屋
僕は実務が始まったと同時に、3件の照査設計を一度に任され、もう何が何だかわからなくなってしまい…。必要な修正を図面に反映し損ねたことがありました。工場は図面通りに製作するので、この仕事における図面の大切さを改めて学んだし、仕事をスムーズに進める段取りの大切さを改めて学びました。
山田
その気持ち、わかります。私も1年目の秋くらいから実務に移り、1ヶ月で4件くらいの案件を同時に対応することになったのですが、電話がかかってきても話している用語がわからないから、とりあえずメモして後で上司に聞きながら理解したり。審査機関からの問い合わせや工場から図面に関する指摘が日々飛んできて…。もう、てんやわんや。正直、どれが失敗かもわからないくらい失敗していたと思います(笑)。
佐藤
ね。設計も初めてなのに、工場や施工現場からの電話にも対応しなきゃいけない。改めて、設計の仕事は責任が大きいなと思いましたし、でも、そうした責任ある仕事を1年目から経験させてもらえるのはありがたいなと思いました。
土屋
当然、周囲の先輩たちはサポートしてくれるしね。蔵本くんはどんな失敗をした?
蔵本
お客様にうちの製品を動かすためのパスワードを間違えて教えてしまって、電話で結構叱られましたね。単純に入力ミス、確認ミスなのですが、1年目は本当に余裕がなかったですね。
皆さん、1年目から相当いろいろな経験を積まれているんですね。そこから約3年が経った今、どのような部分が成長したと思いますか?
佐藤
設計者は年次に関係なく、理論を含め、すべてわかっているという前提の職種。各所への説明対応を求められます。どう説明すれば納得してもらえるかといった力は少しずつ身につきはじめていると思いますね。
土屋
あと、マルチタスク能力。これは全社共通かもしれませんが、橋梁メーカーの仕事は工場もあれば、施工現場もあるし、一緒に関わる人の数も本当に多い。加えて、工程の異なるいくつもの案件に同時に対応していかなければいけないので、しっかり整理、管理しながら事を進める能力は相当に鍛えられたと思います。
山田
私も同じですね。複数の案件の問い合わせが同時に来るなかで、どう優先順位をつけていくか。計画を立てる能力は上がったと思います。後は、責任感ですかね。
蔵本
私の場合、橋梁設計の知識とプログラミング技術は伸びたと思います。それから顧客対応もあるので、コミュニケーション能力も成長したかな。

グループとしての
共通点や一体感は?

では、最後に横河ブリッジホールディングスグループとしての共通点や一体感を感じる瞬間があれば教えていただけますか?
佐藤
横河NSエンジニアリングと横河ブリッジでいえば、同じ橋梁メーカーとしてお互いに協力し合う機会も多いですし、それぞれの工場の生産能力を活用できる点もいいですよね。
土屋
たしかに、それはお互いにあるね。
蔵本
橋梁メーカーが使うソフトウェアを開発する側としては、やっぱり二つの橋梁メーカーから意見をもらえることは心強いですね。しかも、横河ブリッジは歴史が長いだけあって、いろいろなスキルやノウハウが蓄積されている。
土屋
ああ、お客様からも「横河さんなら…」と信頼されていることはものすごく強みだと思いますし、働く身としては「ちゃんとしないといけないな」という良い意味のプレッシャーにもなりますね。
佐藤
あと、グループ全体の共通点としては、休暇は取りやすいと思うよね?
山田
有給消化率は高いですよね。
土屋
確かに。比較的、自由に休みが取れるよね。
蔵本
忙しい時でなければ、前日に相談しても取れる。働く環境づくりは結構、力を入れていると思います。
ちなみに、今日は女性技術者が二人参加していますけど、女性が働く職場としてはどうですか?
山田
女性技術者はまだまだ少ないので、その辺りはこれからじゃないですかね。
佐藤
私も横河NSエンジニアリングの女性技術者第1号なので、会社ともいろいろ交渉を行ってきました。今後、自分たちより若い女性技術者がどんどん続きたくなる職場にしたいですね。
いいですね。どういう人たちに後輩として入社してきてほしいですか?
佐藤
私はとにかく明るい人!
土屋
その上で、いろいろな人と付き合っていける人がいいな。
山田
漠然としているかもしれませんが、魅力的な人。
蔵本
調べることが好きな人。
改めて、今日は久しぶりに同期で集まってみて、どうでしたか?最後に感想をお聞かせください。
佐藤
こうして話してみると、仕事の違いはありますが、環境面ではさほど差がないのかなと思いました。ただ、みんなの話を聞いていると、すごく成長している気がします。私だけ置いていかれないように頑張らないと。
山田
いや、ほんと。私も刺激を受けました。
蔵本
土屋くんはこの3年でちょっと老けた?(笑)
土屋
えっ。本当?今回のこの集まりを機に、もう一度、気合を入れなおして頑張ります(笑)。
最後は意外なやりとりでしたが、やはり同期はなんでも言い合える関係というのがよくわかりました。本日はありがとうございました。