100年後を見据え
持続可能な会社経営に努めます
横河ブリッジホールディングスグループは、創業以来100年以上の長きにわたり「社会公共への奉仕と健全経営」を企業理念に掲げ、「人材」と「技術」を成長の源泉として、着実に事業を拡大してまいりました。今後更に100年後を見据えて成長し続ける企業であるためには、持続可能な会社経営こそが大切であると思っています。そのためには、業容や業績などの財務分野の企業価値向上のみならず、ESGなど非財務分野の企業価値も高めていく必要があります。
社長に就任して以降、「横河ブリッジホールディングスグループがサステナブル経営に取り組む意義は何ですか?」と質問される機会が多くなりました。そのような問いに対し、私は必ず「横河ブリッジホールディングスグループの事業がサステナブルと切っても切り離せない関係にあるから」と答えています。私たちの基幹事業は、インフラの整備という持続可能な社会の実現に資するものです。SDGsの「産業と技術革新の基盤をつくろう」「住み続けられるまちづくりを」という目標は、私たちの事業そのものであると言っても過言ではありません。
更に、「サステナブル経営に欠かせないことは何か」と問われれば、迷うことなく「人材」と「技術」だと答えるでしょう。
私は「人への投資」は継続的かつ長期的な視点で行うべきものであり、「持続可能な企業価値向上」の一環だと考えています。そのため当社では、賃上げのみならず、社員のスキルアップに役立つ教育研修制度の整備、DX人材の育成、働き方改革など、成長戦略とサステナブル経営に欠かせない人的投資に積極的に取り組んでいます。
サステナブル経営に欠かせないもう1つの要素である技術開発では、2023年に研究開発に関連する組織の見直しを行いました。従来は事業会社ごとに行っていた研究開発を、今後はグループ全体でベクトルを合わせ、実際の事業の立ち上げを意識した研究開発プロジェクトにしていきます。
また、当社グループは2021年にTCFD提言への賛同を表明し、2050年までに事業活動におけるCO₂排出量(スコープ1・2)をゼロとし、カーボンニュートラルを達成する目標を策定しました。この目標に沿い、総合技術研究所、茂原工場の屋根に自家消費型の太陽光発電パネルを設置したほか、グリーン電力への切り替えを進めるなど、温室効果ガス排出ゼロに向けた施策を進めています。
横河ブリッジホールディングスグループは、100年後の「ありたい姿」に向けて、これからも地道に技術を磨き、安全重視をモットーに高い品質を追求することに主眼を置いた持続可能な会社経営を続けてまいります。そして財務・非財務の両面において社会から評価される企業であるよう全社一丸となって努力を続けてまいります。ステークホルダーの皆様には、引き続き変わらぬご支援とご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。